私立幼稚園や英会話教室では幼児英語教育が盛んに行われていますが、福岡県吉富町では今年度から町内の全幼児を対象に英会話を教え始めています。このように自治体が直接乗り出すケースは珍しく、人口約7000人の小さな町の挑戦が注目されています。
同町立小学校では2008年度から5、6年生に英語を教えていましたが、その対象を4年生以下全員に拡大し、中学校卒業時に日常英会話ができることを目標にしています。
1回のレッスンは30~45分間、幼稚園や許可保育所では週に3回、歌やゲームを取り入れながら指導します。通園していない幼児も、町子育て支援センターで月2回指導を受けられます。0歳児の場合も英語の掛け声に合わせてボールで遊んだりできます。いずれもレッスン料は無料です。
英会話を苦手とする今冨寿一郎町長は「グローバル時代に英語は最低限必要。幼い頃から耳で覚える環境を作れば、習得の苦労も少なくて済む」と力説しています。
こうした町の動きに対して歓迎する親は多い一方で、英語教育の低年齢化に批判的な専門家もいるのが現状。鳥飼玖美子・立教大学教授(英語教育学)によると、「幼児期に英語を覚えても、成長してから言葉の意味や状況に応じた使い方を学び直さないと正しく話せない」と指摘する声もあるようです。




