「英語が苦手な移民を締め出すものだ」と移民団体に批判されているのが、オーストラリアで10月から導入された市民権希望者に対する試験です。
昨年、イスラム教徒がテロを計画した容疑で逮捕され、社会不安が高まったことを受け、ハワード政権が英語での試験の導入を決めました。試験問題は「豪州国歌の歌詞の冒頭は」「豪州最初の首相は」などで、問題文は英語で、20問中12問以上の正解で合格とされます。「豪州人としての価値観」を身につけているかを判断するのが目的だとしています。
豪州はアジア系移民らを排斥した白豪主義を70年代に放棄しており、アンドルーズ移民・市民権相は「試験は外国人排斥が目的ではない。不合格でも再試験を受けることができる」と強調します。
コレに対して、ニューサウスウェールズ州の移民支援団体、民族共同体評議会のリー副議長は「民主主義や社会の公平さが豪州的価値観だと言うが、移民たちは職探しの困難さや政治家らの人種差別的な発言に失望している」と批判しており、豪州国民も答えられない出題が多いとの指摘も出ています。




