米国勢調査局がこのほど発表したデータによると、米国ロサンゼルスで暮らす家庭の53%以上が英語以外の言語を使っていることが分かりました。これは、2006年の国勢調査に基づくもので、カリフォルニア州全体では英語以外の家庭言語は約43%。移民が多いカリフォルニア州ならではの家庭言語環境を反映したものですが、ロサンゼルスで英語が家庭言語としての主役の座を失ったという調査結果は、今後の2カ国語教育や公式文書の英語以外の表記問題など大きな社会問題になることが予想されています。
英語以外の家庭言語として最も多いのはスペイン語、続いて韓国語、タイ語、ロシア語など。移民の1世は英語を十分に話せずに出身国の言語を家庭で使う場合も多いですが、英語が流暢な場合であっても、子供に親の出身国の言語と文化を継承させることを意図して、出身国言語を使う親も多いようです。
カリフォルニア州の言語教育では一時期、生徒に英語をマスターさせるために、学校で英語のみを話すことを奨励し、週末を利用した他言語習得のための学校に通わせるのを反対する教師が多かったのですが、2カ国語教育が多勢になってくると、他言語を学ぶのことは「文化的にリッチな素養が身に付く」として、他言語習得を奨励し始めています。米国の初等教育における言語教育葉は、教育当局者から常に「英語オンリー」と「2カ国語」の間で揺れる教育方針が出され問題になっており、今後も言語をめぐる論争は続きそうです。




