中学生の英語を話す能力を試す目的で文部科学省により初めて実施された学力テストの結果が、13日に公表されました。この英語の学力テストは、無作為抽出した全国33の国公私立中の3年生1,090人を対象に、中学校英語のスピーキングに関する調査として2005年11、12月に行われたものです。
これにより、単語や定型の会話は身に付いているが、英語で自分の考えを伝える力が不十分な実態が明らかになりました。また、小学校時代に英語を学んだ生徒より、学ばなかった生徒の方が成績が良かったという結果でした。同省は「文法や構文、単語がしっかり身につくまで声に出して練習する必要がある」「定型練習だけでなく、意味を考え、正確に伝える練習、さまざまなトピックでの練習が必要」と指摘しています。
具体的には、イラストを見て「bird」「water」など名詞を答える問題は10問とも7割以上の正答率でしたが、聞こえた英文を数秒後に繰り返して話す問題の出来は芳しくなく、語数が増えて複雑な文になるほど回答率が低くなっています。「We are students」など3~4語からなる英文では正答率は8割以上でしたが、7語、8語の文はいずれも約1割の生徒しか正しく話すことができませんでした。また、好きな季節が好きな理由とその季節に何をしたいかについて1分間話す問題では、意味が通じる英語で話せた生徒は32%と低く、半数以上が誤答、無回答が約1割という結果でした。
また、小学校時代、総合的な学習の時間などで英語を学んだ生徒は80.7%、学ばなかった生徒は14.0%でしたが、学んだ生徒と学ばなかった生徒の正解率を比べると、4種類の問題すべて学ばなかった生徒の方が3.0~12.2ポイント正解率が高いという意外な結果となりました。文科省は「サンプル数が少なく、試験もスピーキングだけだった」として、小学校での英語学習との因果関係についての判断は避けました。




